【敗者復活】評価を落とした2頭がクラシック戦線に名乗りを上げる

今後に注目すべき馬

今週の日曜日、東京競馬場ではゆりかもめ賞、京都競馬場ではきさらぎ賞が開催される。
いずれも重賞ではないものの、3歳クラシック戦線を占う上で極めて重要なレースであり、毎年多くの素質馬がここをステップに飛躍を遂げてきた。

今年も例年通り、キャリア1戦、2戦という未知の魅力を秘めた馬たちが上位人気を集める構図となっている。しかし競馬は常に順風満帆とは限らない。順調さを欠き、一度は評価を落とした馬たちが、再び脚光を浴びる舞台でもある。

そんな中、今週のゆりかもめ賞ときさらぎ賞には、「敗者復活」をテーマにした2頭の存在がある。
今回はその2頭にスポットを当て、数字と内容の両面から巻き返しの可能性を考察していきたい。


スカイスプレンダー (Sky Splendor) | 競走馬データ – netkeiba

まず取り上げたいのは、東京9レース・ゆりかもめ賞に出走予定の想定3番人気、スカイスプレンダーである。

スカイスプレンダーは昨年11月、京都芝1800mでデビュー。スタートを決めると無理に抑え込むことなく、自然体で先行集団に取りつき、道中はスムーズな競馬を展開した。
4コーナーでは一瞬手応えが怪しくなったものの、直線に入るとジョッキーのアクションに鋭く反応。そこからの加速は目を見張るものがあり、ラスト2ハロンを11秒1-11秒2という優秀な加速ラップでまとめて押し切った。

勝ち時計は1分47秒8、上がり2ハロンは22秒3。
この数字を軽視してはいけない。

過去10年、2歳時に芝1800mで
・勝ち時計1分47秒8以内
・ラスト2ハロン22秒3以内
・4コーナー4番手以内

という条件を全て満たした馬は、
クロワデュノール
チェルヴィニア
タスティエーラ
ジュンライトボルト
デンクマール
マイラプソディ

以上6頭しか存在しない。
いずれも後に重賞、あるいはGI戦線で活躍した名馬たちであり、スカイスプレンダーの新馬戦の数字が、将来性という観点でいかに高水準であったかが分かる。

しかし前走の1勝クラスでは、結果だけを見れば4着。
スタート直後に立ち上がるような形となり、序盤で大きなロスを抱えてしまった。前半1000mは61秒後半というスローペース。完全に前残りの展開となる中、4コーナーでは後方2番手という厳しい位置取りだった。

直線では外から鋭く脚を伸ばし、一気に差を詰めたものの、さすがに届かず4着まで。
しかしこの敗戦で評価を落とす必要はない。むしろ、あの位置からここまで詰め寄った内容は、能力の高さを改めて示したものだった。

今回はさらに距離が延びる舞台設定。
追走力に課題を抱えていたスカイスプレンダーにとって、この距離延長は明確なプラス材料だ。流れに無理なく乗ることができれば、新馬戦で見せた持続力と加速力が存分に生きてくるだろう。

クラシックを見据える立場からすれば、ここは負けていられない一戦。
スカイスプレンダーの巻き返しに注目したい。


ショウナンガルフ (Shonan Gulf) | 競走馬データ – netkeiba

続いて2頭目は、きさらぎ賞に出走予定のショウナンガルフである。

ショウナンガルフは昨年、札幌2歳ステークスを制し、その完成度の高さと洋芝適性から大きな期待を集めていた一頭だ。
ホープフルステークス当日も3番人気に支持され、世代上位の評価を受けていた。

しかし、馬体重が発表された瞬間、場内にはどよめきが走った。
492kg、前走からプラス20kg。
明らかに太め残りであり、レース後にジョッキーの池添騎手が「明らかに太かった」とコメントしたことからも、調整がうまくいっていなかったことは明白だった。

レースではスタートで出遅れ、その後も終始リズムに乗れず、結果は14着大敗。
期待を裏切る形となってしまったが、敗因ははっきりしている。

初めての関東輸送、休み明け、馬体増、そしてハイレベルなGIの舞台。
未経験が一気に重なった中での敗戦であり、能力そのものを疑う内容ではなかった。

今回の舞台となる京都競馬場は、現在時計のかかりやすい馬場状態。
これは洋芝経験があり、パワー型の走りを見せてきたショウナンガルフにとって、間違いなくプラスに働く条件だ。

前走の大敗で評価を大きく落とした今回、人気も控えめになる可能性が高い。
しかしここで無様なレースを見せるわけにはいかない。札幌2歳ステークスで示した素質が本物であれば、巻き返しは十分可能だ。


前走の敗退でファンを落胆させた2頭。
しかし競走馬のキャリアは決して一直線ではない。
順調さを欠いた時期をどう乗り越えるか、その過程こそが名馬への試金石となる。

評価を落とし、人気を落とした今だからこそ狙える価値がある。
今週のゆりかもめ賞、そしてきさらぎ賞。
敗者復活を懸けた2頭の走りに、ぜひ注目していただきたい。

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