菊花賞で“名馬の条件”を満たした一頭──ミラージュナイト、再始動

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惜しくも後に屈腱炎を発症したものの、
昨年の菊花賞を制したのはエネルジコだった。

3000mという日本競馬でも屈指のスタミナを要求される舞台。
世代の頂点を決める一戦として、その勝ち馬が高く評価されるのは当然だろう。

しかしその一方で、
「勝ち馬以上に気になった一頭がいる」と感じた人も少なくないはずだ。

その馬こそ、6着に敗れたミラージュナイトである。


後方一気──だが、すべてが噛み合ったわけではなかった

スタートでダッシュがつかず、ミラージュナイトは最後方からの競馬。
3000mという長丁場にもかかわらず、道中は終始後方のまま進む形となった。

向正面でも大きな動きはなく、
「さすがに厳しいか」と感じたファンも多かっただろう。

4コーナーから徐々に進出を開始するも、
前との差はなかなか詰まらない。

そして残り200m。
ようやく本来のスピードに乗ったものの、時すでに遅し。
結果は6着だった。

「もう少し早く仕掛けていれば──」
そんな声が自然と浮かぶ内容だったが、
それでも評価を下げる敗戦では決してなかった


菊花賞で“名馬確定級”の数字を記録

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なぜなら、ミラージュナイトはこのレースで
上がり3ハロン2位となる35秒1を記録している。

菊花賞という舞台で、この数字がどれほど価値のあるものか。
過去10年を振り返ると、その答えが見えてくる。

菊花賞で上がり2位を記録した馬たちは、
後に日本競馬史に名を刻んだ馬ばかりだ。

・タスティエーラ
・ジャスティンパレス
・コントレイル
・ワールドプレミア
・ブラストワンピース
・リアルスティール
・ダノンデサイル

並べるだけで圧倒されるような顔ぶれである。

つまり、
菊花賞で上がり2位を記録するという事実そのものが、
一流馬の証明になっている
と言っても過言ではない。

ミラージュナイトは、
この“名馬確定級”の条件を、敗戦の中で満たしていた。


3カ月の休養を経て、八坂ステークスへ

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そんなミラージュナイトが、
3カ月の休養を経て今週日曜、復帰戦を迎える。

舞台は京都10R・八坂ステークス(3勝クラス)

クラシックを戦った実績馬にとっては、
通過点とも言える条件戦だが、
休み明けという点を考えれば決して楽な一戦ではない。

しかし、ミラージュナイトは
すでにその素質の片鱗を、2走前の時点で示していた。


2走前、札幌で見せた“本物の末脚”

母は名牝ラキシス ミラージュナイトが必勝期す自己条件での復帰戦だ | その他競技 | スポーツブル (スポブル)

2走前の札幌・1勝クラス。
このレースでも、ミラージュナイトは最後方からの競馬だった。

3コーナーから徐々に進出し、
直線に入ると一気にエンジンが点火。

前にいたヨヒーンを鋭く交わし、見事に2勝目を挙げている。

この時のラップが、また秀逸だった。

4ハロン47秒1、3ハロン34秒1。

ただ速いだけではない。
長く良い脚を使いながら、最後まで失速しない
ミラージュナイトの持ち味が、最も分かりやすく表れた一戦だった。


過去10年で見ても“重賞級”の水準

さらに注目すべきは、
このラップを過去10年で達成した馬たちの実績である。

・アルバート(重賞4勝)
・ソーヴァリアント(重賞2勝)
・スマートエレメンツ(3勝クラス)

該当したのは、わずか3頭。

そのうち2頭が重賞勝ち馬という事実が示す通り、
この数字は明確に一流馬の領域に属している。

ミラージュナイトは、
データの上でも、内容の上でも、
重賞級の素質を示していた。


名馬への階段は、ここから始まる

菊花賞で“名馬確定級”の記録を残し、
条件戦でも一流馬と肩を並べる数字を叩き出したミラージュナイト。

今回の八坂ステークスは、
3勝クラスという立場ではあるものの、
彼の本当の価値を測るには、むしろ絶好の舞台と言える。

休み明けでどこまで仕上がっているのか。
菊花賞から、どんな成長を遂げてきたのか。

その答えは、レース当日、
彼の末脚がすべて語ってくれるはずだ。

日曜・京都10R 八坂ステークス。
ミラージュナイトから、しばらく目が離せない。

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