若駒ステークス2026|次世代ディープはここから生まれるのか

今後に注目すべき馬

京都9R 若駒ステークス──クラシックへ続く“真の試金石”

ディープインパクト全記録【3】場内がどよめいた若駒ステークス | 競馬ニュース・特集なら東スポ競馬

今週土曜日、京都競馬場で行われる京都9レース・若駒ステークス。
このレースは、将来のクラシックホースを語るうえで欠かすことのできない重要な一戦だ。

若駒ステークスと聞いて、まず思い出されるのが2005年。
あのディープインパクトがここを制し、クラシック三冠へと続く道を鮮やかに示したレースでもある。

舞台となる京都芝2000mは、極端な枠順の有利不利が少なく、
展開に左右されにくい“実力がそのまま結果に出やすい”コース。
ごまかしが利かない分、ここでの内容はクラシック戦線を占ううえで極めて重要だ。

そんな若駒ステークスに、今年は将来を嘱望される2頭のクラシック候補が出走してくる。
時計、ラップ、そしてレース内容――どれを取っても非常に高い水準にある2頭だ。


池江厩舎が送り込む素質馬──完成度の高さが際立つ新星

イベントホライゾン (Event Horizon) | 競走馬データ – netkeiba

まず1頭目は、栗東・池江泰寿厩舎の管理馬。イベントホライゾン。
デビュー戦から、その非凡な能力をしっかりと示してみせた。

デビューは昨年12月の中京芝2000m。
スタートを問題なく決めると、無理に位置を取りに行くこともなく、
先行勢を見る形で5〜6番手のポジションを確保。
道中は終始スムーズにレースを進め、折り合い面でも不安は一切感じさせなかった。

見どころは3コーナーから。
ここで徐々に前との差を詰め始め、直線に入ると溜めていた脚を一気に解放。
ラスト2ハロンは11秒0、11秒2という優秀な加速ラップを刻み、
力の違いを示すかのような内容で初勝利を飾った。

勝ち時計は2分01秒9。
さらに注目すべきはラップ構成で、
前半4ハロン46秒0、ラスト2ハロン22秒2という非常に優秀な数字を記録している。

過去10年の2歳芝2000m戦において、
「2分01秒9以内」「4ハロン46秒0以内」「ラスト2ハロン22秒2以内」
このすべてをクリアした馬は、あの“未完の怪物”シルバーステートのみ。

しかもこの馬は、4コーナーで大外を回しながらこの加速ラップ。
単なる数字以上に、内容が伴っている点は高く評価できる。
クラシックを見据える上で、非常に楽しみな1頭と言っていいだろう。


減速しない末脚──ショウナンハヤナミの異質なラップ

ショウナンハヤナミ (Shonan Hayanami) | 競走馬データ – netkeiba

そしてもう1頭が、栗東・渡辺厩舎のショウナンハヤナミだ。

ハヤナミのデビューは昨年12月の阪神芝2000m。
スタート後は無理をせず、先団を見る形のポジションでレースを進めた。

勝負所では、早めに動く馬もいたが、
ハヤナミはワンテンポ待ってから進出。
直線に入ると、内で脚を伸ばしてきたローズラフィネとの追い比べとなったが、
これをしっかりと制して1着でゴールした。

勝ち時計自体は目立つものではなかった。
しかし、このレースで本当に注目すべきはラップ内容だ。

前半4ハロン45秒8、そしてラスト1ハロン11秒4。
この数字は、阪神芝2000mという舞台を考えると異常とも言えるほど優秀だ。

過去10年を振り返っても、
「2歳芝2000m」「4ハロン45秒8以内」「ラスト1ハロン11秒4以内」
この条件を満たした馬は、
シルバーステート、ワグネリアン、サトノウィザードの3頭のみ。

該当馬3頭のうち、2頭は誰もが認める超A級の名馬。
それほど価値の高いラップを、ハヤナミはデビュー戦で記録している。

阪神コースは直線に急坂があり、最後に減速しやすい舞台。
にもかかわらず、ハヤナミは11秒3〜11秒4と、ほとんど減速せずにまとめ上げた。
この持続力は、並の馬ではない。

レイデオロ産駒らしく、パワーとスタミナを兼ね備えたタイプで、
中距離以上の舞台でこそ真価を発揮していきそうだ。


次世代の主役はここから生まれるのか

時計、ラップ、そしてレース内容。
過去の名馬たちと比較しても、決して見劣りしないパフォーマンスを見せた2頭が、
同じ舞台で激突する若駒ステークス。

この中から、次世代の“ディープ級”と呼ばれる存在が誕生するのか。
クラシック戦線を占う上で、これ以上ない注目の一戦と言えるだろう。

土曜日の京都9レース。
その走り一つひとつを、ぜひ目に焼き付けたい。

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