1月の伝統、西のマイル重賞「シンザン記念」
週が明け、月曜日に行われるのは、1月の競馬を象徴する伝統の一戦――
西のマイル重賞・シンザン記念である。
クラシックへ向かう登竜門として数々の名馬を輩出してきたこのレースは、
単なる前哨戦ではない。
ここで見せた「走りの質」が、その後の競馬人生を大きく左右することも珍しくない。
過去には、のちにGⅠ戦線で主役を張る馬たちが、
この舞台で“ただならぬ片鱗”を見せてきた。
そんなシンザン記念に、
今年もまた一頭、只者ではない存在が姿を現す。
リバティアイランド級の末脚を持つ馬が、京都に舞い降りる

ディアダイヤモンドが単勝1・1倍で7馬身差V ルメール「とにかくマジメ」【2歳未勝利・新潟1R】 | 競馬ニュース・特集なら東スポ競馬
今回、注目したいのは想定4番人気の一頭――
ディアダイヤモンド。
まだキャリアは浅く、派手な実績が並ぶわけではない。
しかし、この馬の武器は明確だ。
それは、
一瞬で局面を変える、圧倒的な末脚。
その破壊力は、
あの三冠牝馬・リバティアイランドを想起させるほどのインパクトを持っている。
決して誇張ではない。
数字とレース内容が、それを雄弁に物語っている。
衝撃は、前走の未勝利戦だった
彼女に強烈な衝撃を覚えたのは、前走の未勝利戦。
舞台は夏の新潟、直線の長い外回りコースだった。
スタートを決めると、迷いなく先頭へ。
すぐに主導権を奪い、レースを完全に支配する形となる。
前半1000mは63秒。
2歳戦としては、明らかに“超スローペース”だ。
この時点で、多くの人はこう思ったはずだ。
「展開に恵まれただけでは?」と。
しかし、このレースの真価は、
直線に入ってからだった。
溜めて、爆発させる――本物の末脚

【新潟1R・2歳未勝利】ディアダイヤモンドが上がり32秒9で7馬身差圧勝 ルメール騎手「マイルちょうどいい」 | 競馬ニュース – netkeiba
長い新潟の直線。
残り300m付近で追い出されると、
ディアダイヤモンドは一気にギアを上げる。
それまで溜め込んでいたエネルギーを、
まるで解放するかのように――。
鋭く、鋭く伸びる末脚。
後続との差は、みるみるうちに広がっていく。
気がつけば、2着馬に7馬身差。
まさに別次元の圧勝劇だった。
見事な初勝利。
それ以上に、「内容」があまりにも濃かった。
勝ち時計は平凡。しかし、本当に凄いのは…
確かに、勝ち時計そのものは平凡だ。
時計だけを見れば、強調材料に欠けると感じる人もいるだろう。
しかし、本当に注目すべきなのはそこではない。
凄いのは、
残り400mからの加速ラップだ。
ディアダイヤモンドが記録した
最後の2ハロンは――21秒6。
これは、2歳1600m戦において
簡単に出せる数字ではない。
過去10年で、この数字を出した馬たち

【新馬勝ち2歳総点検】リバティアイランド大舞台に進める器 超スローを「JRAレコード」31秒4の豪脚で差し切る | 競馬ニュース・特集なら東スポ競馬
過去10年、2歳1600m戦で
上がり2ハロン21秒6以内を記録した馬は、以下の6頭のみ。
- リバティアイランド
- ラッキーライラック
- ナミュール
- ウーマンズハート
- ウラヌスチャーム
- フロンティア
このリストを見れば、一目瞭然だ。
該当6頭中、3頭がGⅠ馬。
さらに、全頭が重賞勝ちを記録している。
偶然ではない。
この数字は、“才能の証明”と言っていい。
つまり、ディアダイヤモンドもまた、
重賞を勝つ能力を秘めた存在である可能性が極めて高いということだ。
瞬発力だけではない「持続力」という武器
さらに注目したいのが、
最後の4ハロンのラップ――45秒2。
単に一瞬だけ速いのではない。
加速しながら、そのスピードを維持できている。
これは、
・瞬発力
・持続力
その両方を兼ね備えている証拠だ。
直線一気だけのタイプでは、
重賞では通用しない。
しかしこの馬は、
長く脚を使える末脚を持っている。
シンザン記念の舞台、京都マイル。
このコース形態を考えても、
この特性は大きな武器になる。
立ちはだかる不安要素

もちろん、課題がないわけではない。
今回は
・半年ぶりの実戦
・初めての関西輸送
・牝馬にとっては楽ではない条件
不安材料は、正直揃っている。
特に輸送と久々は、
若い牝馬にとって大きな試練だ。
しかし――
それでも、だ。
それでも、狙いたい理由
それらの不安を差し引いても、
この馬にはそれを覆すだけの魅力がある。
数字が示す能力。
レース内容が語る素質。
そして、まだ底を見せていない成長余地。
条件が厳しいからこそ、
このオッズで狙えるとも言える。
ここで通用するようなら、
春のクラシック戦線に向けて、
一気に主役候補へ躍り出る可能性すらある。
結論:未来を占う一戦
シンザン記念は、
ただの重賞ではない。
“その後”を占う一戦だ。
ディアダイヤモンドが、
ここでどんな走りを見せるのか。
それは、
彼女の競走馬人生における
大きな分岐点になるだろう。
不安よりも、期待が勝る。
だからこそ、ここは――
是非、狙いたい存在だ



コメント