【歴史的快挙】11年ぶりの2歳レコード誕生 ― 秋の京都が見た“レコード娘”の衝撃

今後に注目すべき馬

――10月。
秋の陽が差し込む京都競馬場。

薄く霧のかかる朝のターフに、観客の息を呑むような静けさが漂っていた。
そしてその静寂を破るように、またひとつの歴史が塗り替えられる瞬間が訪れた。

京都5R・メイクデビュー京都。
新馬たちが初めて芝を駆け抜けるその舞台で――。
たった一頭の2歳牝馬が、歴史を変える“走り”を見せつけた。

その馬こそ、マーゴットラヴミー。
デビュー戦にして2歳コースレコードを更新した、“レコード娘”である。

(3) Xユーザーのトップロード🏇📷さん: 「2025年10月11日(土)京都競馬場 ☆5R🥇2歳新馬 マーゴットラヴミーと池添謙一騎手 レイクヴィラファーム生産馬の新馬勝ちに立ち会えて現場へ足を運んで本当に良かったです✨しかもレコードのオマケ付き🎊 人気のメルメラーダも3着と次が楽しみになる走りでした😊 おめでとうございます👍 https://t.co/cBv0vMwCuo」 / X


◆ 静寂を切り裂く、完璧なスタート

ゲートインの瞬間、張り詰めた空気が一気に高まる。
マーゴットラヴミーは、わずかに身を沈めるようにしてスタートを切った。

道中の前半3ハロンは34秒8。
ペースとしては決して速くはない――むしろ“スロー”に分類される展開だ。

逃げたのはナオミニオールイン。
マーゴットラヴミーはその直後、2番手の絶好位でじっと我慢を続けていた。

まだ2歳の新馬が見せるには、あまりにも落ち着いたレース運び。
この“我慢”こそが、レース巧者にしかできない芸当だった。

無理に動かず、焦らず、淡々と前を追う。
折り合いを完璧につけながら、鞍上の指示を待つその姿には、
まるで経験豊富な古馬のような落ち着きすら感じられた。


◆ 解き放たれた瞬間 ― “1分20秒2”の衝撃

直線に向くと、鞍上の軽いアクションにすぐさま反応。
マーゴットラヴミーは、まるでスイッチが入ったかのように一気にギアを上げた。

その加速は、滑らかで、しかも鋭い。
力任せではなく、まるで舞うようなフォームで後続を置き去りにしていく。

残り100メートル――差は2馬身。
余力を残したまま、しなやかにゴールへと駆け抜けた。

そして掲示板に灯る数字。

「1分20秒2」

その瞬間、スタンドがざわめいた。
関係者たちが目を見開き、驚きの声が漏れる。

これは、2014年11月24日・ムーンエクスプレスが打ち立てた
2歳コースレコード「1分20秒5」を、
0秒3も上回る圧倒的な新記録。

実に――11年ぶりの快挙。
長い年月を経て、再び京都競馬場の芝1400メートルに新たな歴史が刻まれた。

(3) Xユーザーのトップロード🏇📷さん: 「2025年10月11日(土)京都競馬場 ☆5R🥇2歳新馬 マーゴットラヴミーと池添謙一騎手 レイクヴィラファーム生産馬の新馬勝ちに立ち会えて現場へ足を運んで本当に良かったです✨しかもレコードのオマケ付き🎊 人気のメルメラーダも3着と次が楽しみになる走りでした😊 おめでとうございます👍 https://t.co/cBv0vMwCuo」 / X


◆ 数字が示す“異常値”

記録的な走破時計。
だが、このレースが衝撃的なのは、それだけではない。

上がり3ハロン――33秒4。
この数字が、どれほど異常なものか。

全世代を見渡しても、京都1400メートルでこの数字に並ぶ馬はほんのわずか。
過去の該当馬を挙げれば、
サトノアラジン、ダノンスマッシュ、タワーオブロンドン、ママコチャ。

いずれもGⅠの舞台で栄冠をつかんだ名馬たち。
その並びに、まだデビューしたばかりの2歳牝馬が加わる――。
この事実だけでも、どれほど異次元の走りだったかが分かる。

さらに驚くべきは、同日の京都9R・2勝クラスの勝ち時計。
マーゴットラヴミーのほうが、わずか0.1秒速かった。

つまりこの日、彼女はキャリア豊富な古馬たちと肩を並べ、
いや、それを上回るタイムで走り抜けたということになる。

単なる「早熟」や「時計の偶然」では説明がつかない完成度。
その走りは、まさに“規格外”という言葉がふさわしい。


◆ 血統が導いたスピードの宿命

この“完成度の高さ”には、明確な理由がある。

マーゴットラヴミーの母はアメリカ生まれ。
米国血統らしい、スピードと早熟性を色濃く受け継いでいる。

米国の芝は軽く、テンポの速いレース展開が多い。
そのスピード感覚を持つ血が、日本の芝に適応したとき――
圧倒的な初速と切れ味を生む。

それが、このデビュー戦にして“完成された走り”につながったのだろう。

しかもレースを終えたあとも、彼女の表情には余裕があった。
荒い息遣いを見せることもなく、目にはまだ“燃える炎”が宿っていた。

走り終えたというより、「まだ走れる」
そう言わんばかりの静かな闘志。
その姿に、鞍上も驚きの笑みを見せたという。


◆ “11年ぶりの衝撃”が示す未来

デビュー戦で2歳レコードを更新することは、極めて稀だ。
特に、京都芝1400メートルという舞台でそれを成し遂げた例は、
過去10年を振り返ってもほとんど存在しない。

つまり――マーゴットラヴミーのこの走りは、
「ただの好走」ではなく、“事件”そのものだった。

速い時計を出す馬は多い。
だが、その時計に「意味」を持たせる馬はごくわずかだ。

テンの速さ、折り合い、直線の加速、そしてフィニッシュまでの無駄のなさ。
その全てが、まるでプロトタイプのように完成されていた。

だからこそ、このレコード更新は“偶然”ではなく“必然”。
その血と才能が導いた結果だと言えるだろう。


◆ そして物語は続く――

新馬戦で歴史を塗り替えた“レコード娘”。
その名は、すでにファンの記憶に深く刻まれた。

だが、この物語はまだ始まったばかりだ。

2歳にして異次元の時計。
完成度の高さと、スピードの純度。
そして、見え隠れする“さらなる伸びしろ”。

次走、彼女がどんな走りを見せるのか――。
その瞬間を待ち望む競馬ファンの期待は、日に日に高まっている。

秋の京都から、冬、そして春へ。
クラシックの季節を迎える頃、
この馬の名が再び語られることになるかもしれない。

マーゴットラヴミー。
11年ぶりの記録を塗り替えた、その走りは――
まさに“歴史的快挙”と呼ぶにふさわしい。

そして、こう締めくくりたい。

――“レコード娘”の物語は、まだ終わらない。

コメント

タイトルとURLをコピーしました