今週日曜の中央競馬は、
東西で非常に重要なレースが行われる。
東の中山では、皐月賞へ向けた前哨戦
スプリングステークス
そして西の中京では
古馬中距離路線の重要な一戦
金鯱賞
クラシック、そして古馬GⅠへと繋がる
大きな意味を持つレースが並ぶ今週の開催。
しかしその裏で
ダート路線にも一頭、
将来が非常に楽しみな存在が出走を予定している。
それが
中京10R 昇竜ステークス
ここに出走予定の3歳馬
ゼンカイナダル
まだキャリアは浅いものの
そのパフォーマンスには
“怪物候補”と呼ぶにふさわしい
可能性が秘められている。
今回はこのゼンカイナダルに注目し
その能力を詳しく分析していきたい。
ナダル産駒らしい圧巻の馬体
まず目を引くのが
その馬体である。
父はダートで圧倒的な能力を見せた
ナダル
日本でも産駒は
ダート戦線で活躍馬を多数輩出しており
スピードとパワーを兼ね備えた
典型的なダート向きの血統として知られている。
ゼンカイナダルも例外ではなく
馬体重は500kgを超える
堂々とした大型馬。
筋肉量の豊富なトモ
厚みのある胸前
そして力強い歩様
まさに
「ナダル産駒らしいパワー型」
ダートを主戦場とする馬として
非常に魅力的な馬体をしている。
衝撃だったデビュー戦
そんなゼンカイナダルが
初めてターフに姿を見せたのは
先月の阪神開催。
阪神ダート1400mの新馬戦で
デビューを迎えた。
ゲートが開くと
まずまずのスタート。
無理に先手を奪うことはせず
先行勢を見ながら
5番手付近を追走
序盤は折り合いを重視しながら
リズムよくレースを進めていく。
レースが動き始めたのは
3コーナー付近
前との差を徐々に詰めながら
スムーズに進出。
そして迎えた
直線。
ここで
ゼンカイナダルの能力が
一気に爆発する。
先行していた馬たちを
並ぶ間もなく交わすと
さらにその勢いのまま
後続を突き放していく。
阪神ダート特有の
急坂の直線
ここは多くの馬が
脚色を鈍らせるポイントでもある。
しかしゼンカイナダルは
その坂をものともせず
パワフルなフットワークで
グングンと加速。
最後は
2着に5馬身差
まさに
完勝と言える内容で
見事なデビュー勝利を飾った。
時計面から見ても優秀
このレースで記録した
勝ち時計は
1分25秒8
そして
上がり3ハロンは
36秒9
阪神ダート1400mは
コース形態的にタフになりやすく
時計が出にくい舞台として知られている。
特に2月の開催は
馬場も締まりきらないことが多く
決して高速ダートとは言えない条件だ。
そんな中で
このラップはかなり優秀。
実際に過去10年の
同時期の阪神ダート1400mを調べてみると
勝ち時計1分25秒8以内
上がり36秒9以内
この両方を満たした馬は
わずか1頭のみ
それが
グリム
後に
重賞5勝を挙げることになる
ダートの実力馬である。
つまり
ゼンカイナダルの初戦は
単なる新馬勝ちではなく
将来の重賞級馬と
同等レベルのパフォーマンス
だった可能性がある。
時計の裏付けという意味でも
この馬の能力は
かなり高い水準にあると見てよいだろう。
ダート適性を感じる血統背景
血統面から見ても
ダート適性は非常に高い。
父は前述した通り
ダート界の新星種牡馬
ナダル
そして母系には
かつての名スプリンター
アローエクスプレスの血を引く系統。
さらに
母の父は
アフリート
日本ダート界で
数多くの活躍馬を送り出してきた
名種牡馬である。
つまり
・ナダルのパワー
・アフリートのダート適性
・スピード血統の母系
この3つが合わさった
非常にバランスの良い配合と言える。
スピード
パワー
持続力
ダートで必要とされる要素を
高いレベルで備えている血統構成だ。
昇竜ステークスという試金石
そして今回挑むのが
昇竜ステークス
このレースは
3歳ダート路線において
非常に重要な位置付けの一戦。
ここで好走した馬は
その後
・ユニコーンステークス
・ジャパンダートクラシック
・チャンピオンズカップ路線
などへ進むケースも多い。
つまり
将来のダートGⅠ戦線へと繋がる
登竜門的なレース
とも言える存在だ。
ここでゼンカイナダルが
どのような走りを見せるのか。
単なる1勝クラスの好素材なのか
それとも
本当に
ダート路線を引っ張る
怪物候補なのか
その真価が
この一戦で問われることになる。
ナダル産駒の最高傑作になれるか
近年、ナダル産駒は
日本のダート界で
存在感を急速に高めている。
スピード能力の高さ
そしてパワー型の馬体
ダート適性の高さは
すでに証明されつつある。
その中で
ゼンカイナダルが
ナダル産駒の最高傑作
と呼ばれる存在になる可能性は
十分にある。
デビュー戦の内容
時計
血統背景
どれを取っても
期待を抱かせる要素ばかりだ。
名前の通り“全開”できるのか
馬名は
ゼンカイナダル
その名の通り
持てる能力を
“全開”にすることができるのか。
今回の昇竜ステークスは
その能力を測る
最初の試金石
となるだろう。
もしここで
圧倒的なパフォーマンスを見せるなら
今年のダート3歳路線は
この馬を中心に回る可能性すらある。
ダート界に
新たなスターが誕生するのか。
それとも
まだ成長途上の素材なのか。
日曜中京
昇竜ステークス
ぜひ
この一頭の走りに
注目していただきたい。
ゼンカイナダル
砂の怪物候補が
その能力を解き放つ瞬間を
我々は目撃するかもしれない。

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