【総武S】弥生賞の裏で現れる“砂の怪物候補”イムホテプ

競馬予想

明日の日曜日の開催。
クラシックにおいて極めて重要な前哨戦、弥生賞ディープインパクト記念が行われる。

皐月賞へと続く王道路線。
多くの競馬ファンがこのレースに注目するのは間違いないだろう。

しかしその前のレース。
中山ダートで行われる総武ステークス
このレースに、ひそかに大きな注目を集める一頭が出走する。

美浦・萩原清厩舎
イムホテプ

通算6戦4勝。
今回がオープンクラス初挑戦となる昇級戦だが、そのパフォーマンスを振り返ると、すでに条件クラスの器ではない可能性すら感じさせる。

今回はその“砂の怪物候補”イムホテプのパフォーマンスを改めて振り返り、その能力の高さを考察していきたい。


衝撃だった札幌ダ1700mの圧勝劇

イムホテプの能力を語るうえで、まず触れなければならないのが3走前の札幌ダート1700m、2勝クラスでのパフォーマンスだ。

内枠からスムーズにスタートを決めると、そのまま自然とハナへ。
道中は先手を奪い、主導権を握る形となった。

このレースで特筆すべきなのはそのペース配分だ。

先行馬が多い組み合わせの中で、決して楽な流れではない。
むしろ全体としては緩みのない流れとなった。

それでもイムホテプの手応えは終始抜群。
3コーナーから4コーナーにかけても全く余裕を失わない。

そして迎えた直線。

後続が追い出しを開始する中、イムホテプはまだ持ったまま。
鞍上の合図に反応すると、一気に加速。

素早い脚捌きで後続との差を一気に広げていく。

最後は2着に6馬身差
まさに圧勝と呼ぶにふさわしい内容だった。


時計が示す“重賞級”のパフォーマンス

このレースで記録した勝ち時計は

1分43秒9

この数字だけでも優秀だが、さらに注目したいのが比較対象だ。

この時計は
同条件で行われた前年のエルムステークス(GIII)2着馬と同タイム

つまり、重賞級の走破時計を条件戦で叩き出していることになる。

もちろんこの日の馬場は稍重。
時計の出やすいコンディションではあった。

それでもこの数字は簡単に出るものではない。

むしろ条件クラスのレースでこの時計を記録する馬はごくわずかであり、能力の高さを示す強い裏付けと言えるだろう。


ラップから見える高い持続力

さらに興味深いのはラップ構成である。

このレースでイムホテプが記録した

ラスト4ハロン:49秒7

これは非常に優秀な数字だ。

過去10年、札幌ダート1700m(良馬場)において

勝ち時計1分43秒9以内
かつ
ラスト4F 49秒7以内

この条件を満たした馬は次の4頭のみ。

・タイムフライヤー(GI1勝)
・リッカルド(重賞1勝)
・ホウオウトゥルース(OPクラス)
・サラーブ(3勝クラス)

ご覧の通り、ほとんどがオープンクラス以上で活躍した馬ばかり。

つまりこのラップを記録した時点で、イムホテプがただの条件馬ではないことはデータ的にも明らかと言える。

特に評価したいのは、
「前でレースを運びながらこのラップを刻んでいる」点だ。

ダート戦では差し馬が速いラップを刻むケースはある。
しかし先行しながら高い持続ラップを維持するのは、相当な能力がなければできない。

このレース内容はまさにそれを証明するものだった。


前走3勝クラスでも見せた強い競馬

そして前走の3勝クラス

このレースでもイムホテプは能力の高さを証明してみせた。

スタート後、大外枠という厳しい条件。
位置取りは中団付近となる。

しかし向こう正面から徐々に進出。
早めに動いていく形となった。

ダート戦で早めに動くのは決して簡単ではない。
脚を使いすぎれば直線で失速するリスクもある。

それでもイムホテプは全く勢いを失わない。

4コーナーではすでに先行勢に並びかけ、
直線に入るとそのまま先頭へ。

最後まで脚色は衰えず、
そのまま押し切って勝利。

着差自体は大きくなかったが、
内容としては着差以上の強さを感じさせるレースだった。


昇級戦でも通用するのか

そして今回の舞台は総武ステークス

いよいよオープンクラスへの挑戦となる。

昇級戦という点だけを見れば、決して楽な条件ではない。
しかしこれまでのパフォーマンスを振り返ると、むしろここでも通用して不思議はない。

むしろ注目すべきは、イムホテプが見せてきたレース内容の完成度だ。

・先行して押し切る競馬
・中団から早めに進出する競馬

どちらの形でも結果を出している。

つまり、
展開に左右されにくい競馬ができるタイプである。

これはオープンクラスで戦ううえで非常に重要な要素だ。


弥生賞の裏で現れる存在

日曜日の中山。
多くの競馬ファンの視線は弥生賞へ向かうだろう。

クラシック戦線の主役候補が集まる一戦。
確かに見逃せないレースである。

しかしその裏で、
ダート界に新たなスター候補が誕生する可能性もある。

それが
イムホテプ

これまでのレース内容、
そして数字が示すパフォーマンス。

どちらを見ても、
この馬が大きな素質を秘めていることは間違いない。

もしここでオープンでも通用するパフォーマンスを見せるようなら、
ダート重賞戦線に名乗りを上げる存在となる可能性も十分にあるだろう。

観衆の多くは弥生賞に注目するはずだ。
だがその前に行われる総武ステークス。

このレースに出走する
“砂の怪物候補”イムホテプ

ぜひその走りにも注目してほしい。

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