ニューイヤーステークスに現れる怪物・ファンダムの真価
中央競馬は今週、3日間開催。
その最終日となる月曜日、舞台は中山競馬場。
年明け最初のマイル重賞・ニューイヤーステークスで、
競馬ファンの視線を一身に集める一頭が帰ってくる。

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月曜・中山11R ニューイヤーステークス
ファンダム
半年ぶりの実戦復帰。
そして今年のマイル路線における
“マイル王候補筆頭”と評しても過言ではない存在だ。
■ 伝説はデビュー戦から始まった
ファンダムの名が一気に知れ渡ったのは、
紛れもなくそのデビュー戦である。

道中は逃げ馬から大きく離れた2番手。
前半から淡々と流れ、直線を向いた時点では
まだ差があるようにも見えた。
しかし――
そこからの加速が異常だった。
直線で一完歩ごとに差を詰め、
残り1ハロンであっさりと先頭へ。
最後は1番人気シホリーンの追撃を
1馬身差で振り切ってゴール。
勝ち時計は1分32秒8。
これは2歳コースレコードである。
だが、本当に驚くべきはそこではない。
■ 日本競馬史に刻まれた「10秒8」
ファンダムが伝説と呼ばれる所以。
それはラスト1ハロンの数字にある。
ラスト1ハロン:10秒8
日本競馬の歴史において、
1600m戦でラスト1ハロン10秒8以内を記録した馬は
過去に一頭も存在しなかった。
つまりファンダムは、
2歳の時点で“前例のない走り”を見せた馬なのである。

単なる早熟ではない。
能力の“天井”が、常識の枠を超えていることを
初戦から証明してみせたのだ。
■ 毎日杯で証明した「本物の末脚」
その後、初の重賞挑戦となった毎日杯。
ここでもファンダムは、異次元の能力を示す。

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当日の阪神芝1800mは
明らかに内・前有利の馬場と展開。
後方勢には厳しい条件だった。
しかしファンダムは違った。
直線で外に持ち出されると、
上がり32秒5という破格の末脚を発揮し、
前を行く馬たちをまとめて差し切り。
さらに注目すべきは上がり4ハロン。
45秒4という数字を叩き出している。
過去10年の阪神1800m戦で、
・上がり4ハロン45秒4
・上がり3ハロン32秒台
この両方を満たした馬は、わずか4頭しかいない。
キャリア僅か4戦。
それでもファンダムは、
常に“歴史的水準”の数字を残してきた。
■ 初めての敗北、そして長い空白
しかし、順風満帆だったキャリアに
初めて暗雲が立ち込めたのが前走・日本ダービー。
明らかに距離が長く、
最後は伸びを欠いて14着と大敗。
これがキャリア初の敗北だった。

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さらにレース後、熱発を発症。
馬体の回復には想像以上の時間を要し、
結果として実戦から半年もの間、
ターフを離れることとなった。
元々体質が強いタイプではない。
この長期休養は、決して楽観視できるものではない。
■ それでも“期待せずにはいられない理由”
それでも――
ファンダムという馬に、
期待を抱かずにはいられない。
なぜなら、
1800mまでのパフォーマンスは国内屈指だからだ。
スピード、切れ、持続力。
そのすべてが高水準で融合した存在。
マイル戦に戻れば、
再び“別次元の末脚”を見せても何ら不思議はない。
半年ぶりの復活。
それは絶望か。
それとも、新たな伝説の始まりか。
■ ニューイヤーステークスで問われる「真価」
今回のニューイヤーステークスは、
単なる復帰戦ではない。
ファンダムが
・本当にマイル王候補なのか
・長期休養を乗り越えられるのか
・再び歴史を動かす存在なのか
そのすべてが試される一戦となる。
もしここで、
かつての切れ味を取り戻すようなら――
2026年のマイル路線は、
この馬を中心に回ることになるだろう。
半年ぶりに帰ってくる怪物。
ファンダムの真価が、今まさに問われる



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