【怪物の裏にもう一頭】ロデオドライブに迫った存在…カナルサンマルタンの真価とは

今後に注目すべき馬

競馬ファンを騒がせた一頭の存在がいる。
その名は――ロデオドライブ。

通算2戦2勝、いまだ無敗。
その戦績だけを見れば、決して珍しい存在ではないかもしれない。
しかし、この馬が“怪物候補”と呼ばれる理由は、単なる連勝ではない。

先日、中山競馬場で行われた1勝クラス。
ここでロデオドライブは、常識を覆すパフォーマンスを披露した。

勝ち時計は1分32秒1
そしてラスト4Fは45秒5

この数字がどれほど異常か。
競馬を見続けている者であれば、一目で理解できるだろう。

過去10年を遡っても、
この水準に到達した馬は、わずか2頭のみ。

つまりこの時点で、ロデオドライブはすでに
“G1級の能力を持つ可能性が極めて高い存在”であることを証明した。

直線での加速はまさに別次元。
ギアが一段、いや二段違う。
他馬が必死に脚を使う中、この馬だけが“余力を残したまま突き抜ける”。

それは、かつての名馬たちを彷彿とさせる走りだった。


■ 春は放牧へ…それでも消えない期待

そんなロデオドライブだが、
春シーズンは無理をせず、放牧へ出されることが決まった。

クラシック戦線への参戦は叶わない。
ファンとしては残念ではあるが、これは英断とも言える判断だ。

なぜなら、このクラスの素質馬は
“無理をして使うより、完成を待つ方が大成する”ケースが多いからだ。

秋――
そこに向けてどこまで成長して戻ってくるのか。

この馬が本格化した時、
競馬界の勢力図は大きく塗り替わる可能性すらある。


■ しかし、そのロデオドライブに迫った馬がいた

だが――
ここで忘れてはならない存在がいる。

ロデオドライブに唯一迫った一頭。
それが明日、中山5レースの未勝利戦に出走する。

美浦・宮田厩舎
カナルサンマルタン

この馬の存在は、まだ広くは知られていない。
しかし、その中身を知れば知るほど、
“ただの未勝利馬”とは到底思えないポテンシャルを秘めている。


■ 同じ舞台でのデビュー戦

両馬が初めて顔を合わせたのは、昨年12月の中山。

ロデオドライブは16番枠。
カナルサンマルタンは1番枠。

対照的な枠順で迎えたこの一戦。
人気もまた対照的だった。

ロデオドライブは単勝5番人気。
一方のカナルサンマルタンは、堂々の1番人気に支持されていた。

つまり当時の評価としては、
カナルサンマルタンの方が上だったのである。


■ 勝敗を分けた“2コーナーの不利”

レースは序盤から大きく動く。

問題のシーンは第2コーナー。
ここでカナルサンマルタンは、前が塞がる不利を受ける。

進路を失い、ポジションを下げる致命的なロス。
本来ならここで勝負は決してもおかしくない。

しかしこの馬は違った。

内ラチ沿いで冷静に立て直し、
決して慌てることなくレースの流れに乗る。

そして3コーナー付近。
外から進出を開始したロデオドライブを見て、
カナルサンマルタンもそれに呼応するように加速を開始する。


■ 直線で見せた“勝ち馬以上の末脚”

直線に向いた時、
先に抜け出したのはロデオドライブだった。

スムーズな競馬をした分、その差は明確。
一気にリードを広げる。

しかし――
ここからがこの馬の真価だった。

不利を受けたにも関わらず、
カナルサンマルタンはそこから驚異的な末脚を繰り出す。

脚色は明らかに勝ち馬以上。
ゴールに向かって、差はみるみる詰まっていく。

最終的な着差は4分の3馬身差の2着

しかしその内容は、
単なる“惜敗”ではない。

むしろ――
「展開ひとつで逆転していた可能性が高い競馬」だった。

さらに特筆すべきはその後ろ。

3着馬には4馬身差をつけており、
実質的には“2頭だけが別次元”のレースだったと言える。


■ ロデオドライブだけではない

その後、ロデオドライブは圧巻のパフォーマンスで
一気に怪物候補へと名を上げた。

だが――
その影に隠れているカナルサンマルタンの存在を、
見逃してはいけない。

むしろこの馬こそ、
“まだ世に知られていない怪物”の可能性すらある。

あの一戦で見せた内容は、
未勝利馬のそれではない。

不利を受けながらも崩れない精神力。
そして直線で見せた圧倒的な末脚。

これは紛れもなく、上のクラスで通用する資質だ。


■ 明日の未勝利戦が持つ意味

明日行われる中山5レース。
一見すれば、どこにでもある未勝利戦。

多くのファンは注目しないだろう。
馬券的にも、派手なレースではない。

しかし――
このレースには明確な“意味”がある。

ロデオドライブという存在を基準に、
カナルサンマルタンの能力を測ることができる。

つまりこの一戦は、
未来の重賞戦線を占う“重要な指標”となるレースなのだ。

もしここで圧勝するようなことがあれば――
評価は一気に跳ね上がる。

逆に取りこぼすようであれば、
まだ成長途上という判断になるだろう。


■ 見逃してはならない“静かな一戦”

競馬はG1だけではない。
重賞だけがすべてではない。

時に、歴史を変える一頭は
こうした“誰も見ていないレース”から現れる。

今回の中山5レースは、まさにそれだ。

ロデオドライブの力関係。
そしてカナルサンマルタンの真価。

この2つを測る上で、
極めて重要な一戦となる。

ほとんどの人が期待しない未勝利戦。
ほとんどの人が注目しない地味なレース。

しかし――
競馬の本質を知る者にとって、
これほど面白いレースはない。

この一戦の先に、
新たな“怪物”が誕生する可能性がある。

その瞬間を、見逃してはならない。

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