【桜花賞トライアル・チューリップ賞展望】荒れるトライアルで浮上する3頭の伏兵

競馬予想

いよいよクラシック戦線が本格始動する。
阪神競馬場で行われるチューリップ賞。
桜花賞へと続く重要なトライアルであり、毎年多くの素質馬が集結する一戦だ。

今年の中心は阪神JF組。
あの大舞台で能力を発揮しきれなかったアランカール。
そして常に崩れない安定感を誇るタイセイボーグ。
実績面だけを見れば、この2頭が人気を集めるのは当然だろう。

しかし、このレースにはひとつの傾向がある。

過去3年連続で1番人気が敗れている。

一昨年、昨年と波乱決着。
三連単万馬券も飛び出し、桜花賞トライアルとしては珍しく“荒れるレース”としての色合いが強まっている。

理由は明確だ。
3歳牝馬の春先はまだ成長途上。
完成度よりも伸びしろが結果を左右する時期。
わずかな上積み、わずかな展開差で着順が大きく入れ替わる。

だからこそ、今年も波乱の可能性は十分にある。

その中で、人気の盲点になりそうな伏兵を3頭挙げたい。

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■想定7番人気
エレガンスアスク

キャリアはわずか1戦。
それゆえに評価はまだ低い。

しかし、デビュー戦の内容は見逃せない。

外枠から好スタートを決め、無理なく3番手へ。
道中の折り合いもスムーズ。
直線では外へ持ち出されると、楽な手応えのまま加速。
抜け出してからも脚色は衰えず、最後は差を広げて完勝した。

勝ち時計自体は平凡。
だが本当に注目すべきはラスト400m。

22秒5。

過去10年の2月・3歳牝馬1600m戦で
ラスト2F22秒5以内を記録した馬は、

・クロノジェネシス(G1・4勝)
・スタニングローズ(G1・2勝)
・レッドアヴァンセ(G1・3着)
・オーロラフラッシュ(3勝クラス)

錚々たる顔ぶれが並ぶ。

まだ一戦のみで重賞挑戦。
経験値の面では明らかに不利だ。

だが、直線で見せた加速力は重賞級。
瞬発力勝負になれば一気の浮上もある。

人気がないなら、むしろ狙い目だ。

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■想定4番人気
ソルパッサーレ

通算3戦2勝。
2000mで初勝利を挙げた持久力型だ。

特筆すべきは前走の河津桜賞。

道中は控えて中団。
4コーナーで外へ張られる不利がありながらも、直線で鋭く伸びる。
先に抜け出したタイムレスキスを差し切り、連勝を決めた。

勝ち時計は1分33秒7。

この時期の3歳戦としてはかなり優秀だ。

過去10年、1〜2月の京都マイルで
1分33秒7以内を記録した馬は、

・デアリングタクト(G1・3勝)
・エルビッシュ(2勝クラス)

3冠牝馬と肩を並べる数字。

さらにこの馬は2000m経験馬。
阪神外回りの急坂、そして持続力勝負にも対応可能だろう。

瞬発力だけでなく、持久力も兼備。
トライアル向きの総合力タイプ。

人気以上に評価すべき存在だ。

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■想定6番人気
ナムラコスモス

通算5戦2勝。
1200mからスタートし、徐々に距離延長。
前走で初マイルに挑戦した。

最内枠から控えて中団。
直線は大外へ持ち出し、豪快に追い込む。
逃げ粘るチュウワカーネギーを差し切って1着。

上がり3Fは33秒6。

過去10年、2月の3歳1600m戦で
33秒6以内で勝利した馬は、

・ディオ
・スタニングローズ
・セイロンジェムズ

そして時計比較ではナムラコスモスが最上位。

内容・時計ともに水準以上。

距離延長ローテでパフォーマンスを上げている点も魅力だ。
まだ完成途上で、伸びしろは十分。

差しが決まる展開になれば、突き抜ける可能性すらある。

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【総括】

今年のチューリップ賞は、表向きは実績馬2頭の争い。
しかしデータを紐解けば、伏兵にも十分な裏付けがある。

・エレガンスアスクの異次元ラスト2F
・ソルパッサーレの歴史級タイム
・ナムラコスモスの切れ味と上昇度

春先の牝馬戦は完成度より成長曲線。
人気は過去、未来は未知。

だからこそ、このトライアルは荒れる。

桜花賞へ向けて、本当に覚醒するのはどの馬か。
人気馬が順当に勝つのか。
それとも新星が名乗りを上げるのか。

伏兵3頭の走りから目を離してはいけない。

クラシックの扉は、すぐそこまで来ている。

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