🏇 ダイヤモンドS2026徹底考察

競馬予想

東京3400m ― ステイヤーの真価が問われる極限舞台

明日に開催されるダイヤモンドステークス。
東京芝3400mという中央競馬屈指の長丁場で争われる伝統のハンデ重賞だ。

この舞台は単なるスタミナ比べではない。
ペース配分、折り合い、位置取り、そして最後の瞬発力。
「持久力+持続力+精神力」が揃って初めて勝ち切れる、いわば“本物のステイヤー”を選別するレースである。

そして近年、このレースで一つの明確な傾向がある。
それが――ステイゴールド系の支配だ。


■ ステイゴールド系の庭と呼ばれる理由

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ダイヤモンドSは、ステイゴールドの血を引く馬たちにとって特別な舞台となっている。

2023年にはオルフェーヴル産駒によるワンツーフィニッシュ。
さらに単勝325倍という大波乱を演出したミライヘノツバサも、ドリームジャーニー産駒というステイゴールド系だった。

なぜこの血統が強いのか。

ステイゴールド系の特徴は、

  • 折り合いに優れる気性
  • 長く脚を使える持続力
  • タフな消耗戦でこそ発揮される底力

東京3400mは、向正面から淡々と流れ、最後は瞬発力というよりも「どこまで脚を削られずに残せるか」という我慢比べになるケースが多い。

この条件が、ステイゴールド系の“削られてから強い”特性と完全に合致しているのだ。

今年もその血統は複数出走。
やはり無視できない存在である。


■ 想定2番人気 ホーエリートの安定感

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その中でも中心視されているのが、想定2番人気ホーエリート。

前走のステイヤーズSで記録した上がり4F46秒2。
これは同レース史上最速クラスの数字であり、極限の持久戦の中で最後まで脚を使い切った証明でもある。

ステイヤーズSは中山3600m。
急坂が2度あるタフなコースでこの数字を叩き出した価値は非常に高い。

東京3400mは坂が1度のみで直線も長い。
持続力に加え、ある程度の瞬発力も問われる舞台だが、前走内容から適性は十分。

安定感という意味では、最も信頼できる1頭だろう。

だが――

今回我々が推すのは、本命サイドではない。


■ 想定9番人気 ヴォランテという“苦労人”

ヴォランテ (Volante) | 競走馬データ – netkeiba

通算36戦8勝。
6歳牡馬。

一度中央でデビューするも勝利を挙げられず、名古屋競馬へ移籍。
地方で力を蓄え、再び中央へ戻ってきた。

いわば競馬界の“叩き上げ”。

エリート街道を歩んできた馬ではない。
だが、こういう馬こそ長距離戦では怖い。

なぜなら、長距離戦は「能力の総量」よりも「能力の使い方」が問われるからだ。


■ 無尽蔵のスタミナという最大の武器

ヴォランテの最大の武器はスタミナ。

2600m以上では4戦して連対率100%。
距離が延びれば延びるほど安定感を増す。

もともとダート2400mで勝利している点も見逃せない。
パワーと持久力の両立は、東京のタフな芝長距離で武器になる。

長距離戦では「最後に止まらない馬」が最も怖い。
ヴォランテはまさにそのタイプだ。


■ 古都ステークスの衝撃的ラップ

【古都Sレース後コメント】ヴォランテ吉村誠之助騎手ら | 競馬ニュース – netkeiba

特筆すべきは前々走・古都ステークス。

この時記録した上がり4F46秒2。
3000m戦でこの数字をマークするのは容易ではない。

過去10年で3000m以上のレースで4F46秒2以内を記録した馬は、

  • ジャスティンパレス
  • テーオーロイヤル
  • コパノサントス

いずれも重賞、あるいはG1級で活躍している馬ばかり。

つまり、ヴォランテは“数字上”では重賞級と肩を並べている。

もちろん、ラップは展開に左右される。
だがそれでも、この水準の持続力を発揮できる馬が、想定9番人気というのは過小評価と言わざるを得ない。


■ 東京3400mという特殊条件

東京3400mは、最初の1周で無理をすると最後に必ず失速する。
前半はスローになりやすく、道中でいかにリズムを崩さないかが鍵。

そして残り800mから徐々にペースが上がるロングスパート戦になることが多い。

瞬間的な切れ味よりも、

  • 11秒台後半を長く維持できる持続力
  • 早めに動いても止まらないスタミナ
  • 折り合いの上手さ

が問われる。

ヴォランテはまさにこの条件にフィットする。


■ 消耗戦こそ本領発揮

長丁場の消耗戦。
馬群が縦長になり、ラスト1000mからじわじわと脚を使わされる展開。

この形になればなるほど、ヴォランテの“削られ強さ”が生きる。

人気馬が瞬発力勝負を想定して脚を溜める中、
ロングスパートに持ち込めば一気に浮上する可能性は十分。

長距離は格より適性。

その言葉を体現する存在こそ、ヴォランテだ。


■ まとめ ― 穴の資格は十分

ホーエリートの安定感は確かに魅力。
ステイゴールド系の血統傾向も無視できない。

だが、競馬は人気順で決まるものではない。

数字が示す裏付け。
長距離適性。
消耗戦での強さ。

そのすべてを備えながら、想定9番人気。

東京の過酷なステイヤー戦で、
“苦労人”が勲章を掴むシナリオは十分描ける。

ダイヤモンドSは、派手な瞬発力のレースではない。
静かに、しかし確実に、真のスタミナ王を選ぶ舞台だ。

今年、その称号を手にするのは――
穴馬ヴォランテかもしれない。

明日の一戦、ぜひ注目したい。

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