フェブラリーS開幕の裏で動き出す未来の怪物たち ― 東京で試される2頭の真価

今後に注目すべき馬

今週土曜日、いよいよ2026年のGIシリーズが開幕する。
その幕開けを飾るのはダートマイル王決定戦・フェブラリーステークス。

例年通り、このレースから1年の激戦が始まる。
春のクラシックへ向かう若駒たち、古馬の頂上決戦、そして秋の大舞台へと続く長い物語。

しかし――
本当に注目すべきはGI、重賞だけなのだろうか。

大舞台の裏側で、静かに、しかし確実に“怪物の足音”が聞こえている。
今週出走する2頭の素質馬。
重賞でもGIでもない舞台で、未来を占う重要な一戦に挑む。

今回は、その2頭について徹底的に掘り下げていきたい。


日曜東京5R 3歳1勝クラス

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ゴーラッキー ― 新馬戦が示した異常値

まず1頭目は、日曜東京5Rに出走予定のゴーラッキー。

昨年11月末、東京芝1800mでデビュー。
スタートを決めると迷いなく先頭へ。
序盤から主導権を握り、緩やかな流れを自ら作る。

直線に入っても手応えは抜群。
後続が迫ろうとした瞬間、さらに一段ギアを上げる。
並ばせることなく、最後は1馬身差で快勝。

内容は派手ではない。
しかし、数字を見ればその凄みが分かる。

勝ち時計:1分47秒0
これは東京芝1800mの2歳新馬戦として歴代上位クラス。
クロワデュノール、ダノンヒストリーに次ぐ歴代3位相当の記録だ。

さらに衝撃なのがラップ。

・上がり4F 45秒9
・上がり3F 33秒6

過去10年の東京芝1800m(2歳戦)で
1分47秒0以内、4F 45秒9以内、3F 33秒6以内を同時に満たした馬は――

・クロワデュノール
・チェルヴィニア
・イクイノックス
・コントレイル

この4頭のみ。

説明は不要だろう。
いずれもGI勝利馬。歴史に名を刻む存在である。

つまりゴーラッキーは、新馬戦の段階で
“GI級ラップゾーン”に到達している。

今回は200m距離を短縮し、東京マイルへ挑戦。
1800mで見せた持続力が、1600mでどう活きるのか。

ペースが流れた時に対応できるか。
瞬間加速勝負で再び33秒台を繰り出せるか。

新馬戦がフロックではないことを証明できるかどうか。
試金石の一戦となる。


土曜東京8R 4歳以上2勝クラス

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レッドキングリー ― GIラップ到達馬

続く2頭目は土曜東京8Rに出走予定のレッドキングリー。

東スポ杯でクロワデュノールに0.3秒差。
あの世代上位クラスと差のない走りを見せた実力馬だ。

そのレースで先着した馬たちは、後に重賞級以上へと飛躍。
つまり世代トップ水準で戦ってきた経験値を持つ。

そして前走の1勝クラス。
ここで“異常値”を叩き出す。

道中は中団待機。
直線では馬群の中から進路を見つけ、力強く伸びる。
外から迫るオルグジェシダを振り切り1着。

勝ち時計:1分32秒0
上がり4F:46秒1

東京芝1600mでこの水準。

過去10年で同条件を満たした馬の中には

・アーモンドアイ
・グランアレグリア
・モーリス

など、安田記念・ヴィクトリアマイル級の実績馬が名を連ねる。

つまり――
レッドキングリーは1勝クラスで“GI級ゾーン”に突入している。

昇級初戦となる今回。
クラスの壁はあるが、ラップ水準だけ見れば突破は十分可能。

マイル適性、持続力、瞬発力。
全てが高水準にまとまった一頭だ。


重賞ではない。だが未来はここから生まれる

今回紹介した2頭は、GIでも重賞でもない。

しかし、ラップと時計が示す裏付けは明確だ。

ゴーラッキーは新馬戦で歴史的水準に到達。
レッドキングリーは1勝クラスでGI級ラップを刻んだ。

まだ完成されていない未完の存在。
だからこそ、伸びしろがある。

競馬の面白さは、完成形だけを見ることではない。
“怪物になる前夜”を目撃できることにある。

フェブラリーSという大舞台の陰で、
未来の主役候補が静かに牙を研いでいる。

今週末、ぜひGIだけでなく、
東京の条件戦にも目を向けてほしい。

そこに――
2026年の主役がいるかもしれない。

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