【京成杯】人気薄に潜む危険な2頭──数字が示す“クラシック級”の末脚

競馬予想

今週の注目レース・京成杯

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――クラシック戦線を占う「持続力」の試金石――

今週の中央競馬で注目したい一戦が、3歳重賞・京成杯だ。
このレースは単なる年明けの重賞という位置づけにとどまらず、春のクラシック、特に皐月賞へ向けた重要な指標となる一戦でもある。

過去を振り返っても、京成杯から皐月賞、さらには日本ダービーへと駒を進めた馬は少なくない。
中山芝2000mという舞台は、スピードだけではなくタフさ、持続力、そしてレースセンスが問われるコース。
ここで好走できる馬は、春に向けて確かな下地を持っていると言えるだろう。

今年の京成杯は、
ソラネルマン、グリーンエナジー、ポルフュロゲネトスといった実績馬が上位人気を集める想定となっている。
いずれも能力の高さは疑いようがなく、順当にいけば上位争いはこのあたりが中心となりそうだ。

しかし競馬は、必ずしも人気通りに決着するとは限らない
特に3歳戦はキャリアが浅く、まだ底を見せていない馬が多い。
ここで思わぬ穴馬が台頭するケースも珍しくない。

今回は、
「実力はあるが、人気がない」
そんな存在にスポットを当て、京成杯で注目すべき穴馬を2頭紹介したい。


① 想定7番人気 パラディオン

パラディオン (Palladion) | 競走馬データ – netkeiba

――京都のタフ馬場で示した、非凡な持続力――

まず注目したいのが、想定7番人気のパラディオンだ。

この馬がデビューしたのは、昨年11月の京都芝2000m。
2歳馬にとっては決して楽な条件ではない舞台での初陣だった。

新馬戦では内枠からのスタート。
発馬後は無理に前へ行くことなく、道中は控えて後方寄りのポジションを選択した。
序盤は目立たない位置取りだったが、3コーナーあたりから徐々に進出を開始。
4コーナーでは外から前との差を詰め、直線に向くと一気に加速した。

逃げていたスパルタンエックスに並びかけると、最後はしっかりと交わして先頭へ。
ゴール前では脚色が衰えることなく、切れと持続力を兼ね備えた末脚を披露し、見事に初勝利を挙げている。

このレースで特筆すべきなのが、ラスト1ハロン11秒6という数字だ。

過去10年、京都の11月に行われた2歳芝2000m戦において、
「4コーナー4番手以下」から
「ラスト1ハロン11秒6以内」を記録した馬を振り返ると、

・ミュージアムマイル
・エリキング
・リオンディーズ
・ドレッドノータス
・カデナ
・クラージュゲリエ

と、後にG1や重賞戦線で活躍した馬たちが名を連ねている。

11月の京都は、開催が進むにつれて馬場が荒れやすく、2歳馬にとっては想像以上にタフな条件となる。
その京都で、4コーナーからまくる形で押し切った馬は、総じて地力の高いタイプが多い。

パラディオンの強みは、瞬間的なキレというよりも、長く脚を使える持続力
これは中山芝2000mという舞台において、非常に大きな武器となる。

今開催の中山は例年通りタフな馬場状態が予想されており、
前半から消耗する展開になればなるほど、この馬の持ち味が生きてくる可能性は高い。

派手さはないが、確実に伸びる末脚。
展開ひとつで、馬券圏内に突っ込んできても何ら不思議はない存在だ。


② 想定8番人気 マテンロウゲイル

マテンロウゲイル (Matenro Gale) | 競走馬データ – netkeiba

――1勝馬の身でも侮れない、隠された重賞級の数字――

続いて注目したいのが、想定8番人気のマテンロウゲイル。

戦績を見ると、まだ1勝馬という立場。
一見すると重賞では荷が重いようにも映るが、内容を精査すると評価は大きく変わってくる。

この馬がこれまでに敗れた相手は、
ギャラボーグ、アストロレガシーといった強豪揃い。
特にギャラボーグは、その後阪神ジュベナイルフィリーズで2着に好走しており、世代上位の能力を持つ一頭だ。

マテンロウゲイルは、そのギャラボーグと2走前の未勝利戦で接戦を演じている。
単なる「負け」ではなく、能力差の小ささを感じさせる内容だった。

さらに注目すべきなのが、そのレースのラップだ。
阪神芝1800mで、

・4ハロン 45秒9
・3ハロン 32秒9

という非常に優秀な数字を記録している。

過去10年の2歳阪神芝1800m戦において、
この水準のラップを刻んだ馬を調べると、該当するのは重賞2勝を挙げたサトノアーサーのみ

つまり、この数字だけを見れば、
マテンロウゲイルも重賞級のポテンシャルを秘めていると言って差し支えない。

前走でようやく初勝利を挙げたばかりだが、
それは能力が低かったからではなく、相手関係が厳しかったという見方が自然だろう。

中山芝2000mは、スピード一辺倒では通用しないコース。
最後まで踏ん張れるタフさと、消耗戦での持続力が問われる。

マテンロウゲイルは、数字と内容の両面から見て、
この舞台で一変しても驚けない存在だ。


京成杯は「クラシック適性」を見極める一戦

今年のクラシック戦線を占ううえで、共同通信杯が重要視されるのは確かだ。
しかしそれ以上に、中山芝2000mという舞台での消耗戦は、皐月賞を見据えるうえで欠かせないチェックポイントとなる。

スピードだけでなく、
・タフさ
・持続力
・厳しい展開への耐性

これらを試される京成杯。

今回紹介したパラディオン、マテンロウゲイルは、
いずれも人気以上の能力を秘めた存在だ。

クラシックへ向けた勢力図が大きく動く可能性もあるこの一戦。
今年の京成杯は、穴馬の末脚からも目が離せないレースとなりそうだ。

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