【野路菊ステークス2025】新たな怪物候補・アランカール誕生!ドウデュースを凌駕する末脚とは?

今後に注目すべき馬

伝説の始まりは9月の阪神競馬場から

2025年9月、阪神競馬場の芝1600メートル戦。
夏の暑さが和らぎ、秋競馬の気配が漂いはじめた関西のターフに、ひときわ大きな注目を集める瞬間が訪れました。

その舞台は――野路菊(のじぎく)ステークス
かつてから、ここを制した馬たちはクラシック路線で存在感を示してきました。
そして今年、このレースからまたひとつの伝説が生まれることになります。

その名は、アランカール

XユーザーのRさん: 「アランカールちゃん 強い☺️☺️☺️☺️☺️ 北村友一騎手おめでとうございます! https://t.co/2xafOKiO9O」 / X

栗東・斎藤崇史厩舎に所属する期待の2歳牡馬。
母は、2016年のオークスを制した名牝・シンハライト
「伝説の娘」としてファンの記憶に強く刻まれる血統背景を持つアランカールが、ここで衝撃の走りを披露しました。


出遅れから始まる物語

レース序盤、ゲートが開くと同時に観客席からどよめきが広がります。
――アランカールが出遅れたのです。

実はこれはデビュー戦と同じ光景。スタート直後の加速がつかず、後方からの競馬を余儀なくされました。
向正面に入ってもなお、アランカールは最後方。観客も解説者も「さすがに届かないのではないか」と思ったはずです。

しかし、この馬の真価が示されるのは直線に入ってからでした。


火を噴いた末脚、驚異のごぼう抜き

残り200メートル。
隊列はまだ縦長で、前にいるライバルたちとの差は決して小さくありません。

その瞬間、アランカールの脚が火を噴きました
一気に加速し、外からまるで風のように他馬を飲み込んでいく。

スローモーションのように一頭、また一頭と交わし、気づけばあっという間に先頭へ。
結果は――2着馬に3馬身半差をつける圧勝
観客席からは驚きと歓声が入り混じった声が響き渡りました。

勝ち時計は1分33秒5。
この数字がどれほど衝撃的か、比較すれば一目瞭然です。

Xユーザーのわたるさん: 「2025/9/20 阪神8R 野路菊S アランカール×北村友一 Alankar × Yuichi Kitamura https://t.co/QgEri7Dayx」 / X


歴代名馬を超える衝撃のラップ

同じ舞台・同じ距離で行われた過去のGⅠを振り返ると、アランカールの走りがいかに優れていたかが見えてきます。

  • 2024年 朝日杯FS優勝馬 アドマイヤズーム
  • 2023年 朝日杯FS優勝馬 ジャンタルマンタル
  • 2022年 朝日杯FS優勝馬 ドウデュース

いずれも近年を代表する名馬ですが、その勝ち時計を上回るか、あるいは同等の記録をアランカールは叩き出したのです。

特に注目すべきは上がり3ハロンのタイム。

  • ドウデュース:ラスト3F 35.2秒(4F 47.3秒)
  • アランカール:ラスト3F 33.9秒(4F 45.6秒)

まさに次元の違う瞬発力。
「ドウデュースを凌駕する末脚」と言っても過言ではありません。


デビュー戦から際立つ個性

アランカールはこれで通算2戦2勝
デビュー戦もまた、最後方から一気に差し切っての圧勝でした。

後方待機から一瞬の末脚で決めるそのスタイルは、リスクを伴いながらも観る者の心を鷲掴みにします。
「新時代の末脚」と呼ぶにふさわしい走り方。
2歳世代のなかでも、早くも頂点候補に名乗りを上げたと言えるでしょう。


血統に宿る宿命

ここで忘れてはいけないのが、母シンハライトの存在です。

2016年のオークスを制した名牝。
牝馬三冠路線で常に好走し、華奢な体からは想像できない切れ味を武器にファンを魅了しました。
しかし、屈腱炎という不治の病によって早すぎる引退を余儀なくされ、その才能を大舞台で完全に開花させる前にターフを去ったのです。

その無念を背負い、娘であるアランカールは今、再び同じ舞台に挑もうとしています。
「母が果たせなかった夢を、子が果たす」――競馬における血のドラマがここにあります。


世代最強の呼び声も

阪神芝1600mという舞台で、歴代の名馬をも凌駕するパフォーマンスを見せつけたアランカール。
まだキャリアはわずか2戦ですが、その内容は世代最強と呼んでも差し支えないものでしょう。

今後は朝日杯フューチュリティステークス、そしてクラシック三冠路線へと駒を進めていくことが期待されます。
果たしてこの先、どのような伝説を紡いでいくのか――。


未来の大舞台へ

強烈な末脚。
他馬を飲み込む切れ味。
そして名牝シンハライトの血を継ぐ宿命。

アランカールという馬名が、**未来の大舞台(おおぶたい)**で輝く日が来るのは、決して遠くないはずです。

ファンの胸を高鳴らせた野路菊ステークスの衝撃。
この瞬間こそが、新しい時代の幕開けだったのかもしれません。


まとめ

  • 野路菊ステークスでアランカールが3馬身半差の圧勝
  • 勝ち時計1分33秒5は歴代名馬を凌駕するハイレベル
  • 上がり3F 33.9秒という驚異的な瞬発力
  • 母シンハライトの夢を背負う血統背景
  • 今後は世代最強候補としてGⅠ戦線へ

「怪物誕生」という言葉が決して誇張ではない今回の勝利。
これからの2歳路線、そしてクラシック戦線は、アランカールを中心に大きく動き出すことでしょう。

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